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三重県

ニッポン発
おいしいもの探訪【三重県】

日本のおいしいものを紹介する旅。
今回は三重県から。
その町から生まれたおいしいものが、
地元で愛される味になるまでを紹介します。

2026.08.17

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あみ焼き

黒毛和牛の味が際立つ直炭火焼きの名物

「あみ焼き」コース(9,500円~・サービス料10パーセント別)は1名分約140グラム(3枚)の牛肉、野菜、ごはんなどが付く。写真(3名分)は最上級のヒレとサーロインが味わえる「極上」(23,000円・サービス料10パーセント別)。※写真はイメージ

 世界的に注目を集める国際レースを開催することから、モータースポーツ都市を宣言している鈴鹿市は、古くから畜産業も盛んな地。「すきやき しゃぶしゃぶ まと場」は上質な黒毛和牛の肉を味わえる名店として知られ、レースドライバーをはじめ、多くの著名人にも愛されている。

 「吟味した黒毛和牛だけを使い、すき焼きやしゃぶしゃぶなどで提供していますが、おすすめは炭火焼きで味わっていただく『あみ焼き』です」と話すのは、代表の的場 淳(じゅん)氏。ニンニクを利かせたしょうゆベースの自家製タレに、厚く切った牛肉をくぐらせ網の上に。炭火で直焼きすることで炭の香りもまとわせながら、牛肉のおいしさをシンプルに引き出すのがこの料理の真骨頂だ。「ベストな焼き加減で提供できるよう、あみ焼きのコースではスタッフが一枚ずつ焼くのが基本のスタイルです。牛肉によく合うよう調合した自家製タレと、箸でもすっと切れるような肉質のハーモニーを堪能していただければ」と的場氏は話す。
 モダンな掘りごたつの部屋もある店内はすべて完全個室。手軽に肉料理を楽しめる昼の膳もある。

暑い季節はとくに人気のあみ焼き。タレと炭火の香りが食欲を誘う。

すきやき しゃぶしゃぶ まと場

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TEL 059-382-0345
三重県鈴鹿市矢橋1-25-15
鈴鹿バイパス(国道23号)柳ランプウェイから車ですぐ
伊勢鉄道鈴鹿駅から徒歩約5分
11:00AM~3:00PM(2:30PM(L.O.))、5:00PM~10:00PM(9:00PM(L.O.))
※予約が望ましい
火曜、年始休(臨時休業あり)

http://www.matoba-net.co.jp

周辺情報

鈴鹿サーキットは1962(昭和37)年に開場した日本初の国際レベルのレーシングコース。世界最高峰の自動車レースをはじめ、四輪・二輪の数々のレースを開催している。レーシングコースを走行できる体験型アトラクションにも注目。ホテルや遊園地も併設している。

伊勢エビ料理

多彩な調理法で味わう本場の“海の幸の王様“

プリッとした身を楽しめる昼限定「伊勢海老お造り定食」(5,500円)。「活伊勢海老頭の味噌汁」も美味。

 リアス海岸の岩礁が多い鳥羽の海は、三重ブランドに認定されている伊勢エビの好漁場として知られ、良質な“海の幸の王様”が水揚げされている。店内の生簀(いけす)が印象的な「伊勢海老 海鮮蒸し料理 華月(かげつ)」は、秋から旬を迎える伊勢エビを一年中、漁期中には鳥羽産や三重県産を提供している。

 「引き締まった身は弾力があり、お造りでは上品な甘みが楽しめます」と話すのは、代表の尾崎昌志氏。昼はお造りや唐揚げ、タルタル焼きなど、種類豊富な伊勢エビ料理が定食や膳で揃い、伊勢エビと旬の魚介を盛り合わせた地魚海鮮丼も人気がある。また、「伊勢海老姿蒸し」もあわせて食したい名物。「古来、伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)でご神饌(しんせん)としてお供えされている蒸した伊勢エビを参考にした料理です」と尾崎氏。サイズのよい活伊勢エビを檜のせいろに入れ、ゲストの前で蒸すこと十数分。さらに甘みと食感が引き立った身を自家製の海老酢で堪能できる。伊勢海老姿蒸しは単品、または昼・夜のコースで味わいたい。殻まで軟らかい脱皮直後の伊勢エビを使ったメニューも揃えている。

真っ赤に蒸しあがった「伊勢海老姿蒸し」(9,900円~)。伊勢エビ3尾を使う「伊勢海老づくしコース」(22,000円~・要予約)などのコースでも供される。

伊勢海老 海鮮蒸し料理 華月

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TEL 0599-26-5252
三重県鳥羽市大明東町16-3
伊勢二見鳥羽ライン鳥羽ICから車で約10分
JR参宮線、近鉄鳥羽線・志摩線鳥羽駅から車で約5分
11:00AM~1:30PM(L.O.)、4:30PM~7:00PM(L.O.)
※予約が望ましい
不定休

https://kagetu.co.jp/

周辺情報

リアス海岸と多数の離島が特徴的な鳥羽湾。答志(とうし)島、菅(すが)島、神(かみ)島、坂手(さかて)島など大小の島々が浮かび、これらを巡る遊覧船が運航している。海女(あま)文化や真珠の養殖でも知られ、飼育種類数が日本有数の水族館もある。

へんば餅

お伊勢参りの歴史を伝える素朴な名物菓子

素朴で味わい深い「へんば餅」(手前・2個230円、個包装1個120円)。奥は郷土菓子の「さわ餅」(2個360円)。

 伊勢市小俣(おばた)町はかつて伊勢参宮街道の宿場町として栄え、江戸時代は神域と俗界の境界だったという宮川を渡る船待ち客でにぎわった。「そんな参詣客に振る舞った餅菓子が『へんば餅』の始まりです」と話すのは、1775(安永4)年創業の「へんばや商店」専務・深井幸典氏。神域は馬が入れないため、馬を返す場所=返馬所(へんばじょ)があったことが名前の由来という。

 「一日寝かせて味を落ち着かせたこし餡を、米粉を蒸した団子生地で包み、焼き目が付くように焼いています」と深井氏。もちもちの生地と餡のやさしい甘さが特徴で、創業時から製法を変えることなく、その味をいまに伝えている。
 「地域に根差した菓子店でありたい」と話す深井氏。販売は小俣町明野(あけの)地区にある明治初期築の本店や県内直営店舗のみ。その本店は2025年の創業250年を機に、建物の向かいに緑地を設け、周囲と調和した景観へと改装された。どこか懐かしい風景も楽しみながら、へんば餅や地元で愛され続ける郷土菓子を選んでみたい。

菓子は、江戸時代の馬具・三宝荒神(さんぽうこうじん)を飾る店内奥でも味わえる。

へんばや商店 本店

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TEL 0596-22-0097
三重県伊勢市小俣町明野1430-1
伊勢自動車道・伊勢二見鳥羽ライン伊勢ICから車で約18分
近鉄山田線明野駅から徒歩約5分
8:00AM~5:00PM(店内飲食9:00AM~4:00PM)
※売り切れ次第閉店
月曜休(祝日の場合は翌日)

https://henbaya.jp/

周辺情報

伊勢神宮は内宮・外宮など125社から成り、各地域の境外摂末社などを含む「お伊勢さん125社まいり」が行われている。小俣町内では湯田(ゆた)神社、小俣神社、狭田国生(さたくなり)神社を参拝する「小俣めぐり」が知られている。

取材・文/mado.lab  写真/合田慎二
●取材時期:2026年1月下旬 ※価格は消費税込。 L.O.=ラストオーダー
※価格など掲載内容は施設や店舗の諸事情により変更となる場合があります。

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