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島根県

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おいしいもの探訪【島根県】

日本のおいしいものを紹介する旅。
今回は島根県から。
その町から生まれたおいしいものが、
地元で愛される味になるまでを紹介します。

2026.05.15

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鯖しゃぶ

島根半島に伝わる伝統の漁師メシを再現

大ぶりに切った日本海のサバを使う「鯖しゃぶ」(6貫1,738円・写真は2名分)。沸騰したツユに約15秒くぐらせたミディアムレアが食べごろ。地酒は1合・682円~。

 ノドグロ、トビウオ、ケンサキイカ、アジなど、島根県の各地で水揚げされる魚介類は種類も豊富。旬の時期はさらにそのおいしさに磨きがかかる。
 「漁師小屋「麦穂(むぎほ)」」は、居酒屋一筋で数々の店舗を手がけてきた店主・麦穂浩二氏が、「その味は全国トップクラス」と胸を張る旬の日本海の幸を、多彩な料理で堪能させてくれる一軒。浜田のノドグロ、島根・鳥取の岩ガキ、清流・高津川の天然のアユなど、山陰各地の魚介が初夏や夏の品書きに並ぶなか、一度は食しておきたいのが名物の「鯖しゃぶ」だ。

 「島根半島の漁師たちが食べていた漁師メシを忠実に再現。皮付サバの切り身をしょうゆと酒、ぶつ切りのタマネギを入れた鍋にくぐらせ、お酒と一緒に楽しむ当地の食文化を味わってください」と麦穂氏は話す。タマネギの甘みが加わったツユと、皮付だからこそ濃厚なサバのうまみの相性は抜群。豊富に揃う島根県の地酒にもよく合う。麦穂氏も初めて食した瞬間から惚れ込んだというひと品。うまみが溶け込んだ鯖しゃぶのツユをかける「玉子かけご飯セット」(440円)も締めで注文したい。

炭火で炙(あぶ)った「鯖の塩タタキ」(1,078円)も名物。

漁師小屋「麦穂」

サムネイル

TEL 0852-67-2477
島根県松江市寺町188
山陰自動車道松江中央ICから車で約10分
JR山陰本線松江駅から徒歩約5分
6:00PM~9:15PM(L.O.)
※予約が望ましい
日曜休(連休の場合は変更あり)※臨時休業あり

https://ryoshigoya.com/

周辺情報

水都・松江を象徴する宍道湖(しんじこ)は、とくに夕日の美しさで知られている。宍道湖大橋南に広がる白潟(しらかた)公園は、かつて日本海との水運の要としてにぎわった一帯を整備。西側の湖畔から宍道湖の風景が眺められる。夕食前の時間帯に訪れてみたい。

しまどれ海鮮会席

地魚から郷土料理まで隠岐の味覚が一堂に

旬のお造り7種(手前)や地魚・地野菜の宝楽焼き(中央右)などが味わえる宿泊時の夕食「しまどれ海鮮会席」。夏は岩ガキ、冬は松葉ガニも。

 島根半島北方沖に位置し、最大の島・島後(どうご)を含む4つの有人島と約180の小島からなる隠岐(おき)諸島。島々には豊かな自然環境や伝統文化が息づき、隠岐ユネスコ世界ジオパークに認定されている。
 「隠岐プラザホテル」は、船旅での玄関口となる島後の西郷(さいごう)港から徒歩圏内。隠岐の旅の拠点におすすめのホテルだ。「島に上陸する高揚感を空間やタイルの配色で表現したエントランス、ギフトショップを併設するラウンジなど、“隠岐の島をもっと好きになるホテル”をテーマに掲げ、2024年にリニューアルしました」と話すのは代表・横地(よこじ)廉平(れんぺい)氏。8・9階もエグゼクティブフロアとして改装され、オーシャンビューが楽しめるモダンな客室が揃う。

 「島の自然や大地をイメージして、開放的な空間となった『dining 緋翠(ひすい)』もリニューアルの目玉のひとつです」と横地氏。和会席「しまどれ海鮮会席」では、地魚や地野菜が彩る料理を中心に、岩海苔で覆った「ばくだんおにぎり」などの郷土料理も供される。島巡りのプランに想いをはせながら、隠岐の味覚を堪能したい。

西郷港の景色が眺められるエグゼクティブフロアの「蒼海パノラマスイート」(おひとり様1泊2食付37,950円~・サービス料込)。

隠岐プラザホテル

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TEL 0120-313-397(9:00AM~6:00PM)
島根県隠岐郡隠岐の島町港町天神原11-1
西郷港から徒歩約5分
隠岐空港から車で約10分
おひとり様1泊2食付21,450円~(サービス料込)

https://okiplaza.com/

周辺情報

島後の沖合に浮かぶ「ローソク島」は高さ約20メートルの奇岩で、岩の先端に夕日が重なると火を灯(とも)したように見えることが名前の由来。夕日の時刻に合わせて出航する遊覧船から眺められる。そのほか島のみどころは「隠岐プラザホテル」でも相談を。

味乃蔵丼

豪快にほおばりたい鮮魚たっぷりの海鮮丼

小鉢や味噌汁、漬物も付く「味乃蔵丼」(2,200円)。しょうゆを軽くかけて、豪快に味わってみたい。

 島後・西郷港の西、日中はイカ釣り漁船が停泊する八尾(やび)川沿いにある「味乃蔵」は、地元の人々に親しまれてきた食事処。隠岐の地魚を味わえる定食などが揃う。
 「隠岐に訪れた方におすすめしたいのが『味乃蔵丼』です」と話すのは、厨房担当の森 繁樹氏。この日はヨコワ、タイ、イカ、サザエなど、新鮮な旬の魚介類が7種類。彩りよく盛られた海鮮丼は、多彩な島の魚介類が手軽に味わえる人気のひと品だ。島ではよく食される海藻「あらめ」を使うなど、隠岐らしさを加えた付け合わせの小鉢にも注目したい。

 一方、島で冠婚葬祭の際に供されてきた郷土料理「隠岐そば」も同店の名物。そば粉だけで作った、ぷつぷつと短く切れやすいそばに、サバでとったダシをかけ、ネギや海苔などの薬味と味わう。「一般的なそばのようにすするのではなく、そばとダシ、薬味をかき込むように食すのが島のスタイルです」と森氏。やや濃いめのサバダシと素朴なそばの味わいは相性がよく、食べ進むほどにクセになっていく一杯。丼や隠岐そばは島巡りの昼食におすすめだ。

「隠岐そば定食」(1,320円)はごはん、小鉢、漬物付。一度湯に通しておいたそばを、注文後にもう一度温め、ダシをかけるのが隠岐流の作り方。

味乃蔵

サムネイル

TEL 08512-2-3975
島根県隠岐郡隠岐の島町西町八尾の一16
西郷港から徒歩約5分
隠岐空港から車で約10分
11:00AM~1:30PM(L.O.)、5:30PM~9:00PM(L.O.)
月曜休

周辺情報

島後は杉の巨木や名瀑などの自然が残り、平安時代の法典『延喜式(えんぎしき)』に載る由緒ある神社、約800年にわたって伝承される牛突きなど、みどころが多い。西郷港直結の隠岐ジオゲートウェイ1階の観光案内所などで情報を集めてから島を巡ろう。

取材・文/mado.lab 写真/合田慎二
●取材時期:2025年11月下旬 
※価格は消費税込。 L.O.=ラストオーダー
※価格など掲載内容は施設や店舗の諸事情により変更となる場合があります。

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