瀬戸内海の穏やかな風が吹く香川県高松市は、歴史ある場所でありながら個性豊かなスポットが調和する街。紅葉で色づく公園の風景や地元ならではのご当地グルメを楽しみながら、伝統と新しい感性が心地よく交差する高松を訪れてみませんか。
2026.08.17
高松のにぎわう市街地で新旧の魅力に出合う
小豆島からフェリーで約1時間。四国の海の玄関口・高松港は、中四国エリア最大級のアリーナが開業するなどサンポート地区を中心に再開発され、洗練された港町の趣がある。JR高松駅周辺、さらに8つの商店街で構成された「高松中央商店街」などを散策しながら、新旧の魅力にあふれる高松のみどころを巡ってみよう。
街のシンボル、通称「丸亀ドーム」から延びる高松丸亀町商店街にある「まちのシューレ963」は、生活雑貨や手仕事、食品などのテーマごとに逸品を揃えるライフスタイルショップ。香川県ならではの商品も豊富に扱っている。ランチや自家製ケーキなどが味わえるカフェも併設。散策時の休憩やみやげ探しに重宝する一軒だ。
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「まちのシューレ963」の「ブルーベリーのクランブルケーキ」(450円)と「抹茶・ラテ(HOT)」(700円)。11:00AM~3:00PMは、内容が月に2度替わる「シューレのランチ(ドリンク付)」(1,900円)が味わえる。
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店内にはテーマごとに厳選した香川県や日本各地のアイテムが揃う。
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「高松中央商店街」のアーケードの総延長は約2.7キロメートル。半球形の「丸亀ドーム」の広場は3つの商店街が交差する場所にある。
「北浜alley(アリー)」は海辺に立つ昭和初期のレトロな倉庫街に店舗が集まり、港町の風情も感じられる場所。そのなかでも、香川県をテーマにした作家の作品や、香川漆器などの伝統を受け継ぐ手仕事の品々を販売する「kitahama blue stories(キタハマ ブルー ストーリーズ)」を訪れてみたい。香川県はイサム・ノグチや流 政之(ながれ まさゆき)氏ら、多くの芸術家に愛された地。アートの感性が息づくメイド・イン・香川との出合いが期待できる。
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「kitahama blue stories」の店内の一角ではのり染めを受け継ぐ大川原染色本舗の手ぬぐい(1,980円)やトートバッグ(17,600円)など、県内の作家や工房の作品をディスプレー。
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元倉庫を改築。天井から下がるマスキングテープが印象的。
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カラフルな色合いが揃うさぬき漆Sinraの「Ishikoお箸」(1膳3,850円)。
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製作時に庵治石(あじいし)を用いた「Aji Glass 幸せの蒼いとりさん」、オリーブを使った「Olive Glass 幸せのとりさん」など、ガラス作家・杉山利恵氏による作品は優しい風合い。
高松市内で秋を感じるなら、紅葉が彩る「特別名勝 栗林(りつりん)公園」を訪れてみよう。江戸時代初期に築庭された回遊式大名庭園は、文化財庭園として国内最大級の広さ。富士山に見立てて造られた築山・飛来峰(ひらいほう)は園内随一のビューポイントだ。色づく紫雲山(しうんざん)を背景に、偃月橋(えんげつきょう)周辺のカエデや南湖の西に配された掬月亭(きくげつてい)を一望できる。
まちのシューレ963
TEL 087-800-7888
香川県高松市丸亀町13-3 高松丸亀町参番街東館2階
11:00AM~7:00PM
カフェ11:30AM~5:30PM(L.O.)(金~日~7:30PM(L.O.))
第3月曜(祝日の場合は翌日)休
kitahama blue stories
TEL 087-823-5220
香川県高松市北浜町4-10
11:00AM~6:00PM
火曜休
特別名勝 栗林公園
TEL 087-833-7411
香川県高松市栗林町1-20-16
5:30AM~7:00PM
※季節により変動あり(秋のライトアップ 期間中は~9:00PM)
無休
入園料:大人500円
髙松の王道グルメと絶景の湯宿を満喫
「うどん県」と称されるほど、香川県はうどんの本場。高松市内には讃岐うどんの名店が数多い。高松港そばのビル内にある「本格手打もり家 高松シンボルタワー店」は地元で高い評価を集めるうどん店。いまでは県内でも数少なくなったという手打ちの製麺にこだわり、打ちたての麺を使った艶やかでコシのあるうどんが楽しめる。大きなかき揚げがのった名物「かき揚げおろしうどん」で、存在感のあるうどんのコシ、かき揚げの食感を味わってみたい。
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その日の麺は店内でその日に手打ち。「空回し」と呼ばれる技術で生地を空中に浮かせながらのばすなど、手打ちだからこそ実現する麺の食感を楽しみたい。
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瀬戸内海産エビのジャンボかき揚げがのった「かき揚げおろしうどん」(1,100円)。かき揚げと麺がハーフサイズの「ミニ」(980円)もある。
香川のご当地グルメはうどんだけでなく、瀬戸内海の地魚やブランド肉、郷土料理などさまざま。「ぴかでり屋」は創業から半世紀以上にわたって香川や四国4県の味を提供している居酒屋だ。いまではうどんに次ぐ郷土料理として愛される骨付鳥を筆頭に、うどんとイリコだしを用いたオリジナルの讃岐もんじゃ焼き、「べえすけ」と呼ばれる瀬戸内海産大アナゴを用いた品など、多彩なメニューを用意している。琴平町「凱陣(がいじん)」、観音寺市「川鶴」など、県内の地酒と一緒に堪能してみよう。
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写真は秘伝のスパイスで仕上げる骨付鳥「ひな」(1,155円)。味わい深い「おや」(1,155円)もある。
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アラカルトから、「オリーブ牛のロースステーキ」(手前・3,608円)、「讃岐もんじゃ焼き」(中央・1,199円)、「刺身のすり鉢5種盛り」(奥・2,497円)。地酒は飲み比べセット(1,628円)がおすすめ。
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個室やボックス席がある民芸調の店内。
高松市内で宿泊するなら温泉旅館「夕凪の湯HOTEL花樹海」を選びたい。高松市峰山公園の斜面に位置しており、源平の古戦場で知られる屋島を正面に、高松の市街地が一望できるロケーション。ロビーやその奥のスカイラウンジ、高層階の客室、さらに最上階にある展望パノラマ大浴場からも瀬戸内海と街の風景が眺められる。県内の山海の幸を用いた会席料理にも定評あり。和洋を取り混ぜながら、季節感あふれる盛りつけで讃岐の味覚を楽しませてくれる。
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斜面に立つ建物の1階にある「岩露天風付客室(和室)」(おひとり様1泊2食付40,150円~ ※サービス料込・入湯税150円別)。天然御影石をくり抜いた露天風呂でくつろげる。
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夕食の会席コースでは瀬戸内海の地魚、オリーブ牛やオリーブ豚、讃岐うどんなどを味わえる(写真はイメージ)。
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ガラス張りになった大浴場から瀬戸内海や市街地が一望できる。
本格手打もり家 高松シンボルタワー店
TEL 087-802-5177
香川県高松市サンポート2-1 マリタイムプラザ3階
11:00AM~2:30PM(L.O.)、5:00PM~8:30PM(L.O.)
火曜、第1・3月曜休
ぴかでり屋
TEL 087-822-0091
香川県高松市福田町9-5
5:30PM~9:00PM(L.O.)
日曜、12/31~1/3休
夕凪の湯HOTEL 花樹海
TEL 087-861-5580
香川県高松市西宝町3-5-10
おひとり様1泊2食付23,650円~(サービス料込・入湯税150円別)
取材・文/mado.lab 写真/合田慎二
●取材時期:2026年2月上旬
L.O.=ラストオーダー
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