絶景+αのおこもり宿へ 北海道の代表イメージ

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“おこもり”は冬のぜいたく

絶景+αのおこもり宿へ
北海道

標高約1300メートルのニセコアンヌプリの山麓に立つ「パーク ハイアット ニセコHANAZONO」。一帯はスキー場が多く、スキーリゾートが形成されている。(写真/Ben Richards)

絶景のなかにたたずむホテルには、滞在してこそ目にすることができるすばらしい風景がある。ニセコアンヌプリと羊蹄山の自然に抱かれたマウンテンリゾートで、ラグジュアリーなおこもりを叶えてみよう。

2025.10.24

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絶景×アート

アーティスティックな空間にくつろぐ

 パウダースノーを楽しめるウィンターリゾートとして、世界中からセレブリティーがやってくる北海道・ニセコ。なかでも大人がゆったりと過ごせるリゾートエリアがHANAZONOだ。「パークハイアット ニセコ HANAZONO」からは、ニセコアンヌプリと羊山というふたつの山岳風景を一望できる。ホテル棟と長期滞在に最適なレジデンス棟があり、いずれも大きくとられた窓からは、周囲の自然を思う存分眺められる。冬は雪に覆われた山々と森、そしてゲレンデの白銀の世界が目前に広がる。

雪を頂いた羊蹄山を望むロビー。

 館内には外の自然と響き合うようなアートコレクションが充実している。ロビーの壁一面の巨大なアートは、暖炉の暖かさと雪解け水の輝きを象徴的に表現したもの。エレベーターホールや廊下、ラウンジなど随所に置かれたモダンアートは、いずれもどこか穏やかさや温かみを感じさせる作風のものが多い。

  • レセプションデスクの背後の壁を彩るアート作品。雪解け水を表現したガラスがやわらかな光を宿す。

  • 館内の様子が映り込むフラワーベース。花やグリーンもシックで落ち着きがあり、館内のスタイリッシュなムードを演出する。

 その世界観は客室も同様で、ベージュやグレージュをキートーンとした穏やかなインテリア、広々とした空間は、部屋のなかでゆっくりと過ごしたくなる居心地のよさがある。スタンダードな部屋にもリビング・ダイニングスペースやウォークインクローゼットが確保されている。

  • 「シグネチャースイート〈温泉付〉」のリビングルーム。シャンパーニュを味わいながら、ゲレンデを眺めるのもいい。

  • 「デラックススイート〈温泉付〉」の客室。リビングから眺める“ニセコ富士”こと羊蹄山が美しい。

 源泉から引いている弱アルカリ性のやわらかな湯が満たされた温泉も、楽しみのひとつだ。メディテーションバスを思わせる湯船で、ゆったりと心静かにくつろげる。

  • スキーやゴルフの後の疲れをいやしてくれる温泉は、ミネラルをたっぷりと含んだ山の恵みを感じる濁り湯。

  • 25メートルのインドアプールはモダンな空間。広々したジェットタブも備え、水中には音楽が流れている。

絶景×美食

ソムリエ厳選のワインで至福のひととき

 パーク ハイアット ニセコ HANAZONOには、フレンチ、イタリアン、寿司など10のレストランやバーがあり、長期のおこもり滞在でも飽きることがない選択肢が揃う。北道の海と大地が育む食材を存分に生かしつつ、クリエイティブな、舌と感性を刺激する料理が供される。
 ワインの幅広いセレクションもすばらしい。ソムリエから北海道のワイン造りについて話を聞くテイスティングプログラムは、まるで道内のワイナリー巡りをしているかのような豊かな時間を過ごすことができる。

  • 洗練された空間に、フランスワインを中心に世界各地の銘醸ワインが天井までずらりと並び圧巻だ。

  • ワインセラーでの北海道ワインのテイスティング。北海道のワイナリーを自ら訪れ、ワイン造りをつぶさに見てきたソムリエとの会話も楽しい。気に入ったワイナリーを訪ねるのもいいだろう。

 昼下がりには「ザ・ラウンジ」で、3コースから成る「ピエール・エルメ・パリ アフタヌーンティー」の美しいスイーツを。上品な味わいのセイボリーもシャンパーニュに合う。

  • 「ピエール・エルメ・パリ アフタヌーンティー」(6,380円、シャンパーニュは別途2,800円)は彩りも美しく、フォトジェニック。

  • フランスからやって来たピエール・エルメ・パリのシェフによるできたてのスイーツはどれも上品な味わい。

 夕食は北海道の食材尽くしをレストラン「鉄板」で。シェフがその場で焼きあげる新鮮なホタテやサーモン、白老(しらおい)牛、添えられた野菜も食材の力強さが生きている。

  • レストラン「鉄板」での、ライブ感が楽しい鉄板焼きのディナー。シェフの華麗な手さばきにも注目。

  • 北海道白老町で育てられる白老牛はいま注目のブランド牛。赤身と脂のバランスが絶妙だ。赤ワインとのマリアージュを楽しもう。

 そして夜の楽しみは、「ザ・バー」で味わう美酒。各地で経験を積んできたバーテンダーのオリジナルカクテルは、ホテルの空間と同様にやわらかい色合いと洗練されたテイスト。シガーラウンジを併設しており、シガーのセレクションにも定評がある。暖炉のそばでゆったりと自分だけの時間を。
 北海道の大自然に抱かれながら、洗練されたホテルで過ごすおこもりの時間。何ものにも代えがたい、大人のぜいたくそのものだ。

  • アート作品が飾られ、まるでパリにいるかのような洗練された空間の「ザ・バー」。バーテンダーとの会話にも心が和む。

  • ザ・バーのシグネチャーカクテルのひとつ「Sayuri」は、地元のクラフトジンがベースになっている。カクテルやワインはもとより、余市をはじめとしたジャパニーズウイスキーの品揃えも豊富だ。

パーク ハイアットニセコ HANAZONO

TEL 0136-27-1234
北海道虻田郡倶知安町字岩尾別328-47
おひとり様1泊朝食付10万8,192円~(1名1室利用時、サービス料込・入湯税150円別)

https://parkhyattniseko.jp/

取材・文/山口あゆみ 写真/名取和久
●取材時期:2025年6月下旬 ※価格は消費税込。
※掲載内容は時期や天候、施設の諸事情により変更となる場合があります。

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