訪れるたびに、もっと幅広く、もっと深く知りたくなる……。そんな不思議な魅力を宿した島、オアフ。近代的な都会と美しい自然が融和するこの島で暮らす人々は、どんなところで買い物をして、どんなふうにこの島の生活を楽しんでいるのだろう。ホテルコンドなどで暮らすように滞在しながら、ロコたちの「ハワイでの日常」を体感してみたい。
2025.4.23
ホテルコンドで、暮らすようなステイ
暮らすようにオアフ島滞在を楽しむなら、部屋にキッチンやランドリーが付いたコンドミニアムの便利さと、ホテルならではのアメニティーやサービスをあわせもつ、 ホテルコンドを選びたい。
昨年2月、ヒルトングループでオアフ島初のラグジュアリーブランドとしてオープンした「カ・ライ・ワイキキビーチ、LXRホテルズ&リゾーツ」は、にぎやかなワイキキの中心部まで徒歩数分の好立地でありながら、「カ・ライ(ハワイ語で静寂という意味)」の名のとおり、ゆったりと上質な時間を過ごすことができる。6階フロントデスク横に位置するレストラン「ワイオル・オーシャン・キュイジーヌ」では、地元産の新鮮なシーフードやカクテルを堪能しよう。
-
目覚めると、真っ先に青い海が視界に入る「ダイヤモンドヘッド・ペントハウス・スイート」のマスターベッドルーム。
-
専用ジェットバスを完備したペントハウスの屋上階からは、ダイヤモンドヘッドを一望。朝、昼、晩と違った表情を堪能したい。
-
ビーチへもショッピングエリアへも近いロケーション。
-
「ワイオル・オーシャン・キュイジーヌ」。ハッピーアワーは4:00PM~6:00PM。ランチタイムは5:00PMまでなので、遅めのランチも楽しめる。
ワイキキビーチが目の前という絶好のロケーションにある「アストン・ワイキキ・ビーチ・タワー」では、リビングやキッチンから眺めるオーシャンビューに、ワイキキで暮らす感覚を味わえる。4階のレクリエーションデッキには、ワイキキのラグジュアリーホテルでは唯一のバーベキューグリルを完備。日本語で予約でき、面倒なグリルの火起こしや片付けもすべてスタッフが行ってくれる。地元のマーケットで食材を調達し、ハワイでのバーベキューを体験しよう。
-
リノベーションを終えたばかりのプール。
-
冷蔵庫やシンクを備えたバーベキューグリルステーションには、ゆっくりと食事を楽しめるダイニングテーブルやバーカウンターもある。
-
リビングからは海、ベッドルームからは山の絶景を望む、上層階の「2ベッドルーム・プレミアム・オーシャンフロント」。レンタカー派にうれしい無料駐車場も利用でき、暮らすようにワイキキを満喫できる。
昨年新築された、アラモアナ地区の最新ホテルが「ルネッサンスホノルル ホテル&スパ」。近隣のショッピングセンターへは徒歩数分で、空港へのアクセスや島内巡りにも最適なロケーションに立つ。充実したアメニティーを見れば、オアフ上級者に選ばれているというのも頷ける。
-
アラモアナの海やマジックアイランドを一望する「1ベッドルーム・プレミアオーシャンスイート」は、まさに“天空のサンクチュアリ”。
-
モダンで落ち着いた雰囲気のロビー。
-
スパには宿泊者が有料(US$35)で利用できる「Ofuro」があり、ハワイにいながら日本式の露天風呂付大浴場や2種類のサウナを楽しめる。
-
温水プールや25mラッププールのほか、フィットネスセンター、バー&グリルなどが揃うスカイデッキ。
-
高級キッチン家電を完備した最新鋭キッチン。
-
2棟の高層ビルからなる「スカイアラモアナ」。イーストタワーの15~29階が通常のホテル客室、30~39階の高層階がキッチン付のレジデンスルーム。
カ・ライ・ワイキキビーチ、LXRホテルズ&リゾーツ Ka La‘i Waikiki Beach, LXR Hotels & Resorts
TEL 808-683-7777
223 Saratoga Road, Honolulu, Hawaii
https://www.hilton.com/ja/hotels/hnlwiol-ka-lai-waikiki-beach/
ワイオル・オーシャン・キュイジーヌ Wai‘olu Ocean Cuisine
TEL 808-683-7456
223 Saratoga Road,Honolulu, Hawaii
11:00AM~10:00PM
無休
アストン・ワイキキ・ビーチ・タワー Aston Waikiki Beach Tower
TEL 808-926-6400
2470 Kalakaua Avenue, Honolulu, Hawaii
ルネッサンス ホノルル ホテル&スパ Renaissance Honolulu Hotel & Spa
TEL 808-921-6155
1390 Kapiolani Boulevard,Honolulu, Hawaii
https://www.marriott.com/ja/hotels/hnlbr-renaissancehonolulu-hotel-and-spa/
南国の風を肌で感じるアクティブな一日
身近に自然がある環境で生活するハワイの人々は、気軽に自然を楽しむ方法を知り尽くしている。ちょっとした時間を見つけては、お気に入りのレストランやカフェでプレートランチや飲み物をテイクアウトして、近くの山や公園へ、ピクニックやハイキングに出かけることも多い。
ローカル気分でフレキシブルにオアフ島を巡るなら、レンタカーが効率的。「ニッポンレンタカーハワイ」では、ネット・電話での予約から車の受け取りまで日本語で完結する。料金には基本の保険料も含まれており、すみやかにチェックインできるのも魅力だ。車での移動だからこそ出合える島の風景やローカルの生活を探しに、いざ出かけよう。
-
ラグジュアリー、ミニバンなど、全9種類の車種が用意されている。
-
ワイキキではヒルトンハワイアンビレッジとハイアットセントリック(水・金・日のみ)に営業所を構える。
レンタカーに乗ってワイキキを出発。まず目指したいのが、カリヒ地区にある「ライオン・カフェ・アンド・ジェネラルストア」。車を降りた瞬間、辺り一面に漂うコーヒー特有の焙煎香に自然と笑みがこぼれる。ハワイを代表する老舗コーヒーブランドの工場直営カフェで提供される香り高いコーヒーは、ドライブ中の最高のお供になるだろう。
-
YETI製の赤いタンブラー(US$30)。カフェに併設されたショップには、ここでしか買えないロゴ商品が並ぶ。
-
日本語メニューも用意されたカフェカウンターでは、コーヒーのほか、ベーグルやバナナブレッドも販売。
-
コーヒー豆とあわせておみやげに買って帰る人が多いマグカップ(US$15.95)。
-
店の奥のミニ博物館では「ライオンコーヒー」の歴史を物語るアイテムを展示。
飲み物を購入したら、次に向かうのは車で約5分の「ニコス ピア38」。アヒ(マグロ)のパティを挟んだ名物のバーガーやフィッシュ&チップスなど、隣の魚市場で毎朝仕入れるハワイ産の鮮魚を使った料理や、ローカルスタイルのプレートランチを買い求める人々で、朝早くからにぎわっている。
-
特製のハワイ産アヒ(マグロ)のパティ2枚を挟んだ「ニコス ピア38」名物の「ダブルフィッシュバーガー」(US$18)。
-
レストランは早朝から夜まで営業。バーカウンター併設の広々としたダイニングルームでは、ランチタイムとディナータイムの1日2回、ライブミュージックを楽しめる。
-
窓の外には、何艘もの漁船が係留されたホノルル港が広がる。
飲み物や食べ物の準備が整ったら、モンキーポッドの木陰や芝生が美しい公園、穏やかな海を眺められるビーチで、ローカルのようにピクニックを楽しんでみよう。

ニッポンレンタカー ハワイ NIPPON Rent-A-Car HAWAII
JCB優待
TEL 808-922-0882
2005 Kalia Road, Honolulu, Hawaii
8:00AM~正午
無休
ライオン・カフェ・アンド・ジェネラルストア Lion Cafe and General Store
JCB優待
1555 Kalani Street, Honolulu, Hawaii
6:30AM~3:00PM
一部の祝日休
ニコス ピア38 Nico’s Pier 38
TEL 808-540-1377
1129 N. Nimitz Highway, Honolulu, Hawaii
6:30AM~9:00PM(日 10:00AM~)
一部の祝日休
ローカルの食卓を支えるハワイアンフード
その土地ならではの食べ物を味わうことは、旅の醍醐味のひとつ。オアフ島に暮らす人々は、普段どんなものを食べているのだろう。タイプの異なる3つのマーケットを訪ねてみた。
モダンなコンドミニアムが立ち並ぶカカアコ地区にあるマウイ島発祥の自然食品ストア「ダウントゥアース オーガニック&ナチュラル」。創業以来50年近く、ハワイの人々の健康をサポートするサステイナブルな商品を提供し続けている。場所柄、日中はダウンタウンで働く人や観光客も多い。自宅キッチンの一部のように1日に何度も利用する近隣住民も多いのだとか。
-
オーガニックの果物はバラエティも豊富。
-
ウベ(紫芋)やチョコレート、バニラのグレーズがかかった人気のヴィーガンドーナッツ(各US$2.49)は、おやつに最適。
-
「いまでは当たり前になりましたが、創業当時はまだ自然食品の専門店は珍しく、ベジタリアンやヴィーガンのお客様が中心でした」と語るストアマネージャーのジェシカ・モーリス氏。
-
オアフ島で生まれ育ったアーティスト、ケルシー・デイナ氏の描き下ろしイラストが入ったオリジナルのトートバッグ(US$16.59)。
-
持ち運びに便利なパウチ入りのハワイ産ハチミツ(各US$9.59)。
いまでは観光スポットとして注目されることが多いファーマーズマーケットは、もともとは地域住民向けに野菜や果物を売る小規模なものだった。約10年前に大型ショッピングモールの駐車場で始まった「パールリッジ・ファーマーズマーケット」は、まさに地元密着型のファーマーズマーケット。会場全体に流れるゆるりとした空気や、朝食を食べながらおしゃべりに興じるローカルたちの姿に自然と心が和む。
-
40軒弱が出店する「パールリッジ・ファーマーズマーケット」は、地域住民にとって週に一度の集いの場。
-
100%オアフ島産のハチミツとハチミツ製品を販売する「キノ・ビー」。
-
「パールリッジ・ファーマーズマーケット」がオープンした当初から営業を続けている「スーズ・タイ・フード」。カレーやパッタイ、春巻きなど、人気メニューはあっという間に売り切れる。
-
新鮮な地産の果物や野菜を手に入れよう。
-
100%オーガニック粉を使った自家製のサワードウブレッドやグラノーラを販売する「サワードウ・サンズ・ホノルル」。
-
ミュージシャンの奏でるハワイアンミュージックの心地よいサウンドが場内に響き渡る。
サトウキビ栽培が盛んに行われていた1920年代のプランテーション労働者向けの商店にルーツをもつ「タムラズマーケット・ワヒアワ」は、その面影をいまに残す素朴な雰囲気の店構えが特徴。ノースショア方面の玄関口にあたるワヒアワの街にあることから、ビーチへ行く前に食べ物や飲み物を調達する人も多い。ショーケースに並んだ名物のポケや惣菜をテイクアウトして、自然のなかでローカルの味を堪能したい。
-
人気のポケは、200種類以上のオリジナルレシピのなかから、季節や入荷状況によって常時30種類以上を販売。
-
わからないことがあれば、陽気でフレンドリーなカスタマーサービスのスタッフに尋ねてみよう。
-
広々とした店内に整然と並べられた商品を見ると、ローカルのニーズがうかがえる。
ダウントゥアース オーガニック&ナチュラル Down to Earth Organic & Natural
JCB優待
TEL 808-465-2512
500 Keawe Street, Honolulu, Hawaii
7:00AM~10:00PM(デリ ~9:00PM、ホットバー ~8:30PM)
一部の祝日休
※価格や商品の有無は予告なしに変更される場合があります。
パールリッジ・ファーマーズマーケット Pearlridge Farmers Market
98-180 Kamehameha Highway, Aiea, Hawaii
8:00AM~正午 ※土曜のみ開催
※一部の祝日や、天候により休みの場合あり
タムラズマーケット・ワヒアワ Tamura’s Market Wahiawa
TEL 808-622-4117
440 Kilani Avenue, Wahiawa, Hawaii
8:00AM~8:30PM (ポケ売り場 8:30AM~8:15PM)
一部の祝日休
取材・文・コーディネート/松延むつみ(MOMOMATSU) 写真/熊谷 晃
●取材時期:2024年12月下旬
※掲載内容は時期や天候、施設の諸事情により変更となる場合があります。