地元の人に愛されるおすすめフード
「ブレッド・ラウンジ」はアート・ディストリクトに位置する大人気ベーカリー＆カフェだ。イスラエル出身のオーナーのラン氏が、ヨーロッパと中近東のテイストをミックスして作ったブレッドが大人気で、2012年の創業以来、LAのベーカリーのトップを走り続けているといっても過言ではないほど。理由は、量より質にこだわり、よい素材を使い、丁寧に手作りしていること。ラン氏のおすすめは、クロワッサン生地を使った「クイニー・アマン」と、中近東のゴマペースト「タヒニ」に甘みを加えたトッピングが決め手の「チョコレート・ハルヴァ」。
アイスクリーム店が点在するLAに、3店舗ある「マーシュティ・マローンズ・アイスクリーム」へ。イランからの移民であるオーナーのマーシュティ氏が、中近東のアイスクリームを提供しようと始めたのがこのショップ。黄色のサフラン、紫のフレンチ・ラベンダー、白のローズウォーターなど、ユニークなフレーバーが楽しめる。素材にこだわり、添加物や着色料などは使わず、とてもヘルシーなアイスクリームで、乳製品不使用のヴィーガンもチョイスできる。
ここ数年で爆発的に店舗数を増やしている、鶏肉料理に特化したファストフードチェーン、「チックフィレィ」。看板メニューは、カリッカリのフライドチキンがバンズに挟まれている「オリジナル・チキン・サンドウィッチ」。ケチャップやマヨネーズのほかに、チキンに合う8種類のソースを提供していて、その日の気分でソースを選び味を変えて楽しめる。
ブレッド・ラウンジ
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自慢のサワードウ・ブレッドを使った「ハム＆チーズサンドウィッチ」（10.50 USドル）と「サラダ」（2 USドル）。
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LAでは珍しい甘いゴマペーストを使った「チョコレート・ハルヴァ」（5.50 USドル）。
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スタイリッシュな店内。
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お店の大人気ドリンク。ミントのさっぱりした味がやみつきになる「アイス・ミント・レモネード」（6.50 USドル）。
マーシュティ・マローンズ・アイスクリーム グリフィス パーク店
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「フレンチ・ラベンダーと抹茶」（7.95 USドル）のアイスをワッフルコーン（追加1.50 USドル）で。
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「サフラン・ローズウォーター・ウィズ・ピスタチオ・サンドウィッチ」（5.95 USドル）。
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「ローズウォーター・アイス・ウィズ・ライス・スターチ・ヌードル」（5.95 USドル）のレモンソースがけ。
チックフィレィ ハリウッド店
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人気No.1「オリジナル・チキン・サンドウィッチ」（6.59 USドル）、「ワッフル・ポテト・フライズ」（3.49 USドル）と、「ミルクシェイク」（5.85 USドル）。ソースを注文し、サンドウィッチに味付けするスタイルが人気。
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ハリウッド観光の中心地から徒歩10分程度。屋外のみ席がある。
心ゆくまで映画の世界に浸る
LAのエンターテインメントを語るうえで外せないのがハリウッド映画。そんな映画の裏側を知ることができる世界初の本格映画ミュージアムが、2021年9月にオープンの「アカデミー・ミュージアム・オブ・モーション・ピクチャーズ」だ。
巨大なオスカー像が迎えてくれる1階には、特別展のスペースとギフトショップ、カフェがある。このエリアは、チケットがなくても入ることができるので、気軽に映画の世界にふれることが可能だ。
2階と3階は、常設ギャラリー。2階では、映画の歴史や製作過程、アカデミー賞の歴史を学ぶことができる。「世界とキャラクターの創造」がテーマの3階には、SF映画やアニメーションの製作過程、キャラクターデザインに焦点を当てた展示がある。SF映画のセクションには、さまざまな映画で使われた特殊メイクなどの展示があり、映画ファン必見。また、アニメーションのセクションでは、原画やキャラクターの人形などもあり、アニメーションが作られていく過程を知ることができ、興味深い。
4階で行われている「映画のなかの色」がテーマの展示では、実際に映画で使われたカラフルな小道具を通して、観客にどの色がどのような影響を与えるのかを学べる。
映画のプレミアやイベントが行われる最上階にある球体型のドルビー・ファミリー・テラスには、イベント時以外は自由に入ることができ、ハリウッドサインやLAの景観が楽しめる。とくにサンセットから夜の時間が美しいのでおすすめだ。
アカデミー・ミュージアム・オブ・モーション・ピクチャーズ
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カラフルな衣装や小道具が並ぶ。ジャック・ニコルソンが『シャイニング』（1980）で着用した赤いジャケットや『オズの魔法使い』（1939）のドロシーの靴などが展示されている。（Photo by Joshua White, JW Pictures/ © Academy Museum Foundation）
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入口にあるオスカー像。
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『ゴッドファーザー』（1972）のセット。 （Photo by Joshua White, JW Pictures/ © Academy Museum Foundation）
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アニメーションのセクションでは、展示されているキャラクターが登場する映画のクリップも見ることができる。（Photo by Joshua White, JW Pictures/ © Academy Museum Foundation）
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球体型のテラスが特徴のミュージアム。（Photo by Joshua White, JW Pictures/ © Academy Museum Foundation）
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オスカー像ギャラリー。 （Photo by Joshua White, JW Pictures/ © Academy Museum Foundation）
歴史のなかに泊まれる絢爛豪華なホテル
「ザ・ビルトモア・ホテル・ロサンゼルス」は、ダウンタウンの中心部に位置する、1923年にオープンした歴史的ホテル。華麗なスパニッシュ・イタリアン・ルネサンス様式の建築は、アメリカの黄金時代を象徴するものとしてアメリカの国家歴史登録財に指定されている。オープン当時、このホテルは、「西海岸最高のホテル（Host of the Coast）」と賞賛され、以来、世界各地から多くの著名人が訪れている。
ハリウッド映画とともに発展してきたこのホテルの豪華なバンケットルーム「クリスタル・ボールルーム」では、8回のアカデミー賞初期のころに授賞式が行われ、その様子は、ホテルの廊下に飾られた写真で知ることができる。またこのホテルは、LA有数の撮影スポットとしても知られている。代表的なものは、『ゴーストバスターズ』（1984）、『ウエスト・ワールド』（2020）など。ブリトニー・スピアーズやテイラー・スウィフトのミュージックビデオにも、ここで撮影されたものがある。
客室は、クラシックななかにモダンさと快適さを兼ね備えており、歴史的な趣を感じさせつつも、現代の旅行者のニーズに応える設備が整っている。
ホテル内には、朝食やランチを楽しめる「スメラルディズ・レストラン」があり、とくに朝食ビュッフェが人気。また、10階と11階に位置する有料の「クラブ・ラウンジ」では、朝食や軽食、アルコールを一日中楽しむことができ、落ち着いた雰囲気のなかでリラックスした時間を過ごしたい人にぴったりだ。
LAで、いまこそさまざまなエンターテインメントを体感したい。
ザ・ビルトモア・ホテル・ロサンゼルス
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「クリスタル・ボールルーム」のシャンデリアは、創業時に付けられたもの。天井画は、ホワイトハウスの装飾も手がけた芸術家ジョヴァンニ・スメラルディ氏によるもの。
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廊下に飾られているアカデミー賞授賞式当日の写真。
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落ち着いた雰囲気の「デラックスルーム」。
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スイート宿泊者は無料で利用可能だが、ほかの部屋の宿泊者も、追加料金（1泊75 USドル）を払えば利用することができる「クラブ・ラウンジ」。
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「クラブ・ラウンジ」には軽食もある。
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ホテルの外観。
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まるでお城のなかのような豪華なロビー。
スメラルディズ・レストラン
文／芦刈いづみ 写真／Tak S.Itomi
●取材時期：2024年11月中旬
※掲載内容は時期や天候、施設の諸事情により変更となる場合があります。