グランピングで、よりラグジュアリーなアウトドア体験をの代表イメージ

連載 趣味のある休日

グランピングで、よりラグジュアリーなアウトドア体験を

「藤乃煌(ふじのきらめき) 富士御殿場」の「ドームテント」は全5棟。各テントに隣接して専用のバスルームと食事場所を備える。

2024.11.25

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あらためて知りたい、グランピングの楽しみ方

教えてくれたのは...

岩角 遥 氏

「藤乃煌 富士御殿場」のフィールドアテンダント。スタッフという立場から、ゲストがより快適にグランピングを楽しめるよう日々模索を続けている。自身が旅好きということもあり、グランピング施設やホテルを利用することも多い。旅先で出合ったサービスやプログラムなどは積極的に取り入れているといい、施設の魅力向上に役立てている。

 「ひとことでいうと、キャンプのアウトドア体験とホテルの快適さを同時に体験できるのがグランピングです」。そう話すのは「藤乃煌 富士御殿場」の岩角 遥(いわかどはるか)氏。「キャンプとの違いは、自分で道具を揃える必要がないこと。テントの設営や食事の準備も不要で、我々スタッフが滞在をサポートします」と続ける。BBQを満喫した後は、快適なテントで眠る。朝は周囲の自然を散策するなど、憧れのアウトドアライフを気軽に体験することができる。

 テントとキャビン好みの宿泊スタイルを選ぶ 部屋にはさまざまなタイプがあるが、どのように選べばいいのだろう。「キャンプの雰囲気を楽しみたいならテントタイプがおすすめ。テントといってもエアコンや冷蔵庫などの設備が揃っているので、キャンプのテントとは全くの別物といえます。専用のバスやトイレを備えたテントの快適さはホテル並みかそれ以上。唯一の弱点が防音性なので、より快適さを求めるならキャビンタイプを選ぶといいでしょう。また、当施設ではキャビンの前で焚き火もできます。焚き火ができるかどうかも選ぶ際のポイントになりそうです」。

 施設選びの際に気を付けておきたいのが、食事の内容やロケーションなど。「夕食で人気なのがBBQ。宿が準備した食材を自分たちで焼くスタイルが一般的です」と岩角氏。一方で、レストランのようなコース料理を提供するところもあるので事前に確認をしておきたい。「アクセスのよさや、眺望、施設が用意する体験メニューも要チェックです」。 キャンプの入り口としてグランピングに訪れる人も多いという岩角氏。「アウトドアに少しでも興味があるならぜひ一度体験してみてください。これまでとは違う旅の楽しみ方を見つけていただけるはずです」。

「藤乃煌 富士御殿場」のドーム型のテントにはセミダブルサイズのベッドが2台、布団も2セットあり4名まで宿泊可能。

藤乃煌 富士御殿場[静岡]

 雄大な富士山を望む高原にあるグランピングリゾート。ゲストルームは独立型の「キャビン」と「ドームテント」から選べ、いずれも専用のバス・トイレ、洗面所を備えているのでホテルのように快適に過ごせる。ウッドデッキのハンモックでのんびりするもよし、周囲の大自然を舞台にしたアクティビティープランに参加するもよし。貸切プライベートサウナや、富士山を望む貸切展望風呂など、施設も充実。

TEL 050-3504-9933
静岡県御殿場市東田中3373-25
おひとり様1泊2食付27,500円~(サービス料込)

https://www.fu-ji-no.jp/kirameki/

もっと知りたい、グランピング Q&A

 グランピングの人気が高まるにつれて増え続けるグランピング施設。初めてのグランピングを楽しむための基本をまとめてみた。まずは体験して、その魅力を感じてほしい。

部屋の種類は?

「mokki~STARDUST GLAMPING~」のコクーンテント。

 テントのほか、キャビンやトレーラーハウス、コテージタイプなどさまざま。どのタイプも、十分な居住スペースが確保されているので快適に宿泊できる。施設によっては、ドーム型やロータスベル型、パオ型など、さまざまなタイプのテントを選べるケースもある。

客室の設備は?

 客室には、エアコンやこたつなどの冷暖房設備、冷蔵庫やワイヤレススピーカーなどを備えている施設も。非日常の時間を楽しめるよう、テレビはあえて設置していないところが多い。シャワーやトイレは専用または共用で、温泉やプール、サウナを備える施設もある。

食事はどこで食べる?

「藤乃煌 富士御殿場」の朝食。サンドイッチは自分で調理。

 部屋ごとに、屋根付の専用スペースが設けられているところが多い。テーブルとイス、BBQグリルなどを備えており、自分たちで調理しながら気兼ねなく食事を楽しめる。朝食は、一式がまとめて入った朝食ボックスで提供されることが多い。

楽しみ方のコツは?

 グランピング施設は自然のなかにあることが多く、おいしい空気を吸いながらのんびりするのもおすすめの過ごし方。施設によってはさまざまな有料・無料のアクティビティープランが用意されているので、それに参加するとグランピング体験がより充実したものになる。これらのアクティビティーは、宿泊プランに含まれている場合もあるが、事前予約が必要なことが多い。プライベートサウナや貸切風呂などを備えた施設では、予約の要否も確認しておきたい。また、星空観察が目的なら新月に近い日を選ぶなど、スケジュールを組む際に注意が必要。

おすすめの季節は?

「藤乃煌 富士御殿場」には、各サイトにハンモックを備える。

 快適さを求めるなら、春か秋がおすすめ。とはいえ、ほとんどの宿泊施設がエアコンを備えているので、1年を通じて快適に滞在できる。海水浴なら夏、星空観察なら冬と、施設の特徴や楽しみ方によってもベストシーズンは異なる。

持参すると便利なアイテムは?

 グランピング施設には、必要なものがほとんど揃っているので、基本的には手ぶらでOK。ただし、普段使っているお気に入りのアイテムを持参すると気分が盛りあがる。また、冬は足下が冷えるので、防寒グッズがあると重宝する。

取材・文/日下智幸 写真/鈴木 伸

●取材時期:2024年7月上旬

※価格は消費税込。
※価格など掲載内容は時期や施設、店舗の諸事情により変更となる場合があります。

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