至福に満たされるバンコクの代表イメージ

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至福に満たされるバンコク

バンコクのアイコンともいえる、チャオプラヤー川の夕暮れ。対岸に立つのは「暁の寺」と呼ばれるワット・アルン。

アジアでいま、ひときわリュクスな休日をかなえてくれるバンコク。日々進化を遂げ、最新のトレンドを生み出すエキサイティングな都市でありながら、チャオプラヤー川や寺院には悠久の時が流れる。五感で味わうクリエイティブな食や、伝統文化に裏打ちされた高い美意識。さまざまな顔をもつバンコクで心解き放つ休日を。

2026.08.17

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進化するメトロポリスの美食最前線

 バンコクは世界中のフーディーが注目する、食の先進都市である。国際的なアワードで多くのレストランが上位に選出され、多国籍のシェフが集まる。タイ料理はもちろん、世界各国の料理が味わえるのも魅力だ。
 イノベーティブなタイ料理レストランとして名高い「ポトン」は、オーナーシェフでタイのファインダイニング界をけん引するパム氏の家族が暮らしてきた、チャイナタウンの築約120年の漢方薬店を改装した建物にある。店内は歴史が刻まれたシックな空間。料理はテイスティングコースのみ。中国系タイ料理を基本にした驚きに満ちたプレゼンテーションの11品から構成されている。斬新な見ため、香りや食感にもこだわった料理の数々。思いがけない食体験が待っている。

  • これが?と目を疑うプレゼンテーションのパッタイ。タイ国旗部分が麺でできている。

  • 「ハート&ソウル」と名付けられた豚のタン、ライスヌードル、キャビアの料理。クリーミーでコクの深いソースとともに。

  • 時を経た空間をモダンアートが彩る。

 オープンから2年足らずで人気店となったのは、メキシコ料理の「オホ バンコク」。国際的な賞を受賞したフランシスコ・ルアノ氏がシェフを務めており、オーセンティックなメキシコ料理が華やかで洗練されたプレゼンテーションで提供される。また、「キング パワー マハナコーン」の76階、バンコクでいま一番高い場所にあるレストラン。食事とともに、パノラミックな眺めも楽しめる。

  • 唐辛子の辛みとキュウリのさわやかさがきいた、「ツナの冷たいアグアチレ」(890タイバーツ)。

  • カンパチをサラダ仕立てにした「セビーチェ」(1,200タイバーツ)

  • 開放的なテラス席もある。

 伝統的なタイ料理も進化中だ。一軒家レストラン「カオ エカマイ」では上質な素材を使った定番のタイ料理が味わえる。「ラムシャンクのマッサマンカレー」はほろりとほどけるラム肉とスパイスの相性が絶妙。ジャンボ川エビのグリルは、ガーリックのきいた身がぷりぷりと新鮮そのもの。バンコクならではのぜいたくな料理だ。

  • 手前から時計回りに「ジャンボ川エビのガーリックグリル」(価格はエビ100グラムにつき400タイバーツ)、「タイスタイルのタコス」(350タイバーツ)、「蟹肉の入ったタイオムレツ」(950タイバーツ)。

  • 「ラムシャンクのマッサマンカレー」(1,200タイバーツ)。

  • 高級住宅地のエカマイ地区にあり、在留日本出身者にも人気。

Potong ポトン

TEL 082-979-3950
422 Vanich 1 Road, Samphanthawong, Bangkok
3:30PM~11:00PM(最終コース開始8:00PM)
水曜休
※要予約

https://www.restaurantpotong.com/

Ojo Bangkok オホ バンコク

TEL 02-085-8888
The Standard, Bangkok Mahanakhon, 76th Floor, 114 Narathiwas Rajanagarindra Road, Silom, Bang Rak, Bangkok
11:30AM~2:30PM、5:30PM~11:30PM
無休

https://www.hyatt.com/the-standard/en-US/bkksb-the-standard-bangkok/dining/ojo

Khao Ekkamai カオ エカマイ

TEL 098-829-8878
15Ekkamai 10 Alley, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Wattana, Bangkok
11:30AM~2:00PM、5:30PM~10:00PM
無休

https://khaorestaurants.com/

心ほどけるリュクスな時間

 バンコクは時間帯によってさまざまな顔をもっている。寺院から読経の声が聴こえてくる朝、陽光に花や緑が輝き活気あふれる昼、そして夕暮れから夜は、街にやすらぎと華やぎが満ちてくる。
 夜の時間に備えて、まずはスパでリラックス&リフレッシュを。「パンピューリ ウェルネス」のスパは、都心にありながら静かで落ち着いた空間。さまざまなスパ・トリートメントを受けられる。パンピューリならではのフレグランスオイルも40種以上揃い、好みのオイルを選ぶことができる。

  • フレグランス、スキンケア、ボディオイルなどパンピューリのラインアップがここで手に入る。

  • プライベートサウナやバスタブを備えたトリートメントルーム。

 夕陽に染まるバンコクを見るなら、高さ約314メートルを誇るキングパワー マハナコーンへ。最上階のバー「スカイビーチ」でカクテルを片手に日没を待っていると、やがてチャオプラヤー川の水面が燃えるようなオレンジ色に染まり、実にドラマチックだ。絶景を堪能するだけでなく、トゥクトゥクでバンコクの街を駆け抜けるバーチャル体験ができる没入型のアトラクションもある。

  • 「キングパワー マハナコーン」の最上階の展望台から夕陽に染まる街を一望する。手前のテーブルが「スカイビーチ」。

  • カクテル類も充実。

 日没の時を楽しむもうひとつの選択肢は、チャオプラヤー川のディナークルーズ。ホテルオークラが運航する「オークラ クルーズ」は洗練された日本料理を味わいながら、川とワット・アルンをはじめとした寺院が織り成す、昔ながらのバンコクの風景を楽しめる。

  • 日没から宵闇が訪れる時間はチャオプラヤー川がひときわ美しい時間だ。

  • 船上では懐石料理のみならず、鉄板焼きを味わうこともできる。

 食後はカクテルのおいしいバーへ。「ファイヤーフライバー」はバーカウンターとエレガントな空間のラウンジをもつシックなバーだ。ミクソロジストが生み出す美しいオリジナルカクテルにはそれぞれ物語があり、バンコクの夜の時間を彩ってくれる。

  • タイの村を描いたアートやシャンデリアが落ち着いた空間を彩るラウンジ。

  • オリジナルカクテルの「ブルームーン」(570タイバーツ)と「ジャーニー・トゥー・アンパワー」(490タイバーツ)。

  • ウイスキーのラインアップも充実。

PAÑPURI WELLNESS パンピューリ ウェルネス

JCB優待

TEL 02-253-8899
12th Floor, Gaysorn Urban Retreat, Gaysorn Village Ploenchit Road, Lumpini, Pathumwan Bangkok
10:00AM~10:00PM
無休

https://panpuri.com/spa-onsen/wellness-destinations/wellness-gaysorn/

King Power Mahanakhon キングパワー マハナコーン

JCB優待

TEL 02-677-8721
114Narathiwas Road, Silom, Bangrak, Bangkok
10:00AM~0:00AM(深夜)
無休
入場料:大人1,000タイバーツ(4:00PM以降は1,200タイバーツ)

https://kingpowermahanakhon.co.th/

Sky Beach スカイビーチ

TEL 02-085-8888
キングパワー マハナコーン78階
10:00AM~0:00AM(深夜)
無休

Okura Cruise オークラ クルーズ

JCB優待

TEL 02-687-9000
57, Park Ventures Ecoplex 57 Witthayu Road, Lumphini, Pathumwan, Bangkok
7:00PM乗船~9:45PM
無休
クルーズ料金:懐石ディナー付3,900タイバーツ、鉄板焼きディナー付4,900タイバーツ

https://okuracruise.com/

Firefly Bar ファイヤーフライ バー

TEL 02-095-9999
80 Soi Ton Son, Lumphini, Pathumwan, Bangkok
5:00PM~翌1:00AM
無休

https://www.kempinski.com/en/sindhorn-hotel/restaurants-bars/firefly-bar/

タイデザインの上質な美を手に入れる

 タイには数多くの美しい手仕事が根付いている。仏教信仰が篤く、寺院の装飾や供え物などを美しくすることは徳を積む方法のひとつであり、また王室によって伝統工芸が育まれたことなど、タイ独自の文化的背景がそこにはある。
 ベンジャロン焼はアユタヤ朝時代、まさに王室の器として生まれた。ベンジャロンとは古代サンスクリット語の「五彩」に由来する。古典的なものは、純金で描かれたジオメトリックで精緻な文様が特徴だ。実はワット・アルンは多くの陶磁器で彩られているが、そこにもベンジャロン焼が使われている。
 王族・貴族以外がベンジャロン焼を手にできるようになってまだ60余年。この磁器に魅せられた日本の窯業技師が職人の育成から手がけた工房が「タイ イセキュウ」だ。店には伝統的な器から現代の暮らしに色彩を添える新たなデザインまでさまざまなベンジャロン焼が並び、眺めているだけでタイデザインの豊かさを感じる。

  • 「タイ イセキュウ」ではすべて手描きで絵付けしている。熟練の職人から絵付けの手ほどきを受けられる絵付け体験も行っている。

  • 黄色い花が房となって咲くタイの国花ゴールデンシャワーをモチーフにした人気のシリーズから10インチ皿(3,000タイバーツ)。ティーカップなどもある。

  • 繊細なジオメトリック文様でふんだんに金が使われた古典的なベンジャロン焼。ピントーと呼ばれる伝統的な弁当箱(13,500タイバーツ)。

 タイシルクを世界的ブランドに押し上げたのがアメリカ出身のジム・トンプソン。「ワン バンコク」にあるショップは、多彩なラインアップで、スカーフ、洋服などからクッションなどのリビンググッズまでを展開。タイシルクならではの上品で独特の光沢と西洋的なデザインが融合し、エキゾチックな魅力にあふれている。

  • いにしえのタイの村を描いた美しいドレス。インテリアにも使える大判のスカーフの品揃えが充実。

  • 「ラムドゥアンバッグ」はクラシカルなシルクツイルのインナーサックが印象的(9,500タイバーツ)。

  • 自然光が入る明るい店内。タイシルクの上質な光沢を引き立てる。

  • 2階にはクッションやランチョンマットなど土産にしたい小物も。

 「カルマカメット」もエキゾチックな世界観をもつアロマブランドだ。深紅の店内にオーガニックのエッセンシャルオイルやフレグランスが並ぶ。日常を香りで豊かにすることもタイの伝統のひとつだ。
 いま、バンコクを旅すれば、五感でタイの伝統を感じ、モダンなセンスにインスパイアされる至福の時間が待っている。

  • 人気のルームディフューザー。さわやかでタイらしい香りのレモングラスが人気。

  • 香りの入ったガラスポットが並び、自由に香りを試すことができる。曲線が多用された店内を回遊して、好きな香りを見つけたい。

Thai Isekyu タイ イセキュウ

TEL 02-252-2509
1/16 Soi 10 Sukhumvit Road, Klongtoey, Bangkok
9:00AM~5:00PM
年末年始、ソンクラーン期間(4/13~15)休

https://th-isekyu.com/

Jim Thompson One Bangkok ジム・トンプソン ワン バンコク

TEL 080-351-9356
Unit 2G26, 2116, The Storey (Ground Floor), One Bangkok, Wittayu Road, Lumpini, Pathumwan, Bangkok
10:00AM~10:00PM
無休

https://www.jimthompson.com/

Karmakamet Erawan Bangkok カルマカメット エラワン バンコク

JCB優待

TEL 02-391-2079
1st Floor, Erawan Bangkok 494 Phloen Chit Road, Khwaeng Lumphini, Pathumwan, Bangkok
10:00AM~9:00PM
無休

https://karmakamet.co.th/

取材・文/山口あゆみ 写真/入江啓祐 コーディネート/相田みのり
●取材時期:2026年1月中旬
※掲載内容は時期や天候、施設の諸事情により変更となる場合があります。

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